円とドルに換えるなどのように、通貨を交換する取引のことを「外国為替取引」と言って、銀行などの金融機関は「外国為替市場」で取引を行っているのですが、そもそも「外国為替市場」というのは、どこかの場所に存在しているというわけではなくて、銀行の担当者などが専用端末や電話などで通貨を売り買いしている目に見えることのない市場のことで、これらネットワークのことを総称し、外国為替市場と呼ばれています。
取引においても取引をする当事者同士の合意によって決定される「相対取引」となっており具体的には、A銀行が「1ドル=100円で100万ドルに換えたい」と考えているところに、100万ドルを円にしたいというB銀行が登場したとします。
そこで、B銀行が「1ドル=100円」で取引してもいいと考えた場合に、この取引は成立します。
そして取引が成立すると、それぞれのお金が移動することになるのですが、この資金の移動は「スポット」と呼ばれていて、取引が成立した日の翌々日に行われます。
ちなみに外国為替市場においては、原則として取引単位が100万ドルとなっています。
このように銀行などの金融機関同士が専用の端末や電話で直接取引することを「ダイレクトディーリング(DD)」といって、この変動する為替レートは電子取引のスクリーンやロイターなどの通信sにゃによって報道されています。
また外国為替取引では、先のDD以外にも仲介業者である「外国為替ブローカー」を経由する「ブローカー取引」というものもあり、これは、先ほどのA銀行の売買注文を聞き、多くの金融機関の中からリクエストにあった銀行を紹介し、取り次ぐというもので、双方が合意することで取引は成立となり、取引が成立すると売買仲介手数料を受け取ることになります。